どうして同じ症状でも、施術の回数は人によって違うのですか?
― お身体の状態や生活環境によって、整い方は一人ひとり異なります ―

はじめに
施術が終わったあとに、
「次はいつ来ればいいですか?」
「何回くらい通えばいいですか?」
「何回くらいで良くなりますか?」
このようなご質問をいただくことがあります。
お身体を整えていくうえで、とても気になることですよね。
今回は、「なぜ施術回数が一人ひとり違うのか」について、東洋医学の考え方をご紹介します。
同じ症状でも、お身体の状態は同じではありません
例えば、肩こりで来院された方が二人いたとします。
どちらも「肩がつらい」という症状は同じでも、
- 最近疲れがたまっている方
- 長年肩こりが続いている方
- 睡眠不足が続いている方
- 冷えが強い方
- ストレスの影響が大きい方
など、お身体の状態は一人ひとり異なります。
東洋医学では
「症状」だけではなく
「その症状が現れているお身体の状態」 を大切にしています。
そのため
同じ肩こりという症状でも
施術内容だけでなく
整っていく過程も変わってきます。
「何回で良くなります」とお伝えできない理由があります
「○回で良くなります。」
もし
そのようにお約束できれば
分かりやすいかもしれません。
しかし
私が行っている脉診流・経絡治療では
そのようなお伝え方はしていません。
なぜなら
お身体は毎日変化しているからです。
施術による変化だけではなく
睡眠
お仕事の忙しさ
食事
季節の変化
ストレス
こうしたさまざまな要因がお身体の状態に影響します。
つまり
施術回数は症状だけで決まるものではなく
その方のお身体全体の状態によって変わってきます。
大切なのは、その日の変化を確認しながら進めることです
私が行っている脉診流・経絡治療では
毎回、四診を行い
お身体全体の状態を確認してから施術を行っています。
そして施術後も
脈や切経
お身体全体の変化を確認しながら
その日の施術がどのような反応だったのかをみています。
そのため
最初から「あと○回です」と決めて進めるのではなく
その都度
お身体の状態を確認しながら
次回の施術時期や施術内容を一緒に考えていくことを大切にしています。
通う間隔も、お身体の状態によって変わります
施術回数だけでなく
「次はいつ頃来た方がいいですか?」
というご質問もよくいただきます。
これも、皆さん同じではありません。
例えば
お身体のバランスが大きく崩れている場合や
痛みや症状が強い場合
慢性的な症状の場合は
一度整ってきた状態が元に戻りやすいことがあります。
そのため
最初は少し間隔を詰めて施術を行うことで
お身体が整いやすい状態をつくっていくことがあります。
例えば
ぎっくり腰などの急性症状の場合は
痛みが強く出ている時期に早めに施術を行うことで
お身体の巡りを整えやすく
変化につながりやすい場合があります。
一方で
お身体の状態が安定してきた方や
良い状態を維持できるようになってきた方は
少しずつ施術の間隔を空けながら様子をみていきます。
これは
ただ回数を増やして通っていただくためではなく
その方のお身体が整いやすく
良い状態を維持しやすいペースを考えているためです。
「良くなったら終わり」ではなく、「良い状態を保つ」という考え方
症状が落ち着くと
「もう施術を受けなくても大丈夫ですか?」
と思われる方もいらっしゃいます。
もちろん
不調が落ち着き
日常生活を快適に過ごせるようになることは
とても大切な変化です。
しかし
私たちの身体は常に一定ではありません。
仕事や家事による疲れ
睡眠不足
精神的な負担
季節の変化
年齢による身体の変化
このような日々の積み重ねによって
お身体の状態は少しずつ変化していきます。
そのため、東洋医学では
不調が出た時だけ対応するのではなく
良い状態を保つために身体を整える、という考え方も大切にしています。
症状がなくても、お身体の状態を確認し
整えていくことは
健やかな毎日を過ごすための一つの方法だと考えています。
身体の小さな変化に気づくことを大切にしています
身体の変化は
必ずしも痛みや強い症状として現れるとは限りません。
例えば
「以前より疲れが抜けにくい」
「朝起きてもスッキリしない」
「季節の変化で体調が揺らぎやすい」
「忙しい日が続くと身体が重く感じる」
このような小さな変化も
お身体からの大切なサインの一つです。
大きな不調になってから身体を整えるのではなく
日頃から自分のお身体の状態を知り、変化に気づくこと。
それも
健康を維持するうえで大切なことだと考えています。
月に一度、お身体を見直す時間
症状が落ち着いた後
月に1回程度のお身体のメンテナンスとして
施術を受けられる方もいらっしゃいます。
定期的にお身体を確認することで
「今、自分の身体はどんな状態なのか」
を知るきっかけになります。
また
疲れがたまっていることに気づく
生活リズムを見直す
季節による身体の変化に対応する
など
日々の過ごし方を考えるきっかけにもなります。
身体は
車のように部品を交換するものではありません。
毎日の生活の中で変化していくものだからこそ
定期的に状態を確認し
整えていくことが大切だと考えています。
東洋医学の「未病(みびょう)」という考え方
東洋医学には
未病(みびょう)という考え方があります。
これは
まだ大きな不調として現れていない段階から
身体の変化に気づき、整えていくという考え方です。
例えば
「少し疲れやすくなった」
「以前より冷えを感じる」
「なんとなく調子が出ない」
このような状態も
身体のバランスが変化しているサインかもしれません。
不調が強くなってから対応するのではなく
日頃から身体の状態を知り
生活を整え
必要な時に身体を整える。
その積み重ねが
健やかな身体づくりにつながると考えています。
経絡治療は、お身体との向き合い方を大切にしています
私が行っている脉診流・経絡治療では
症状がある部分だけを見るのではなく
その方のお身体全体の状態を大切にしています。
身体は、その日の生活や環境によって変化します。
同じ方でも、毎回同じ状態とは限りません。
だからこそ
その時のお身体の状態を確認しながら
必要な施術を行うことを大切にしています。
施術を受ける時間は
不調への対応だけではなく
「今の自分の身体を知る時間」
でもあります。
最後に
「何回来ればいいですか?」
「次はいつ来ればいいですか?」
という疑問を持たれるのは自然なことです。
しかし
大切なのは回数だけではなく
その時のお身体に必要なケアを行い
良い状態を維持していくことです。
私が行っている脉診流・経絡治療では
不調がある時だけではなく
これからも元気に過ごしていくためのお身体づくり、も大切にしています。
無理に施術をおすすめすることはありませんので
「自分の身体の状態を知り、これからも健やかに過ごしたい」
と感じる方は、一度ご相談ください。
関連リンク
どうして「身体全体」を整えるのですか?
https://shinshin-chouwa.com/blog2026-0727om/
自然治癒力って何ですか?
https://shinshin-chouwa.com/blog2026-0711om/
未病(みびょう)って何ですか?
https://shinshin-chouwa.com/blog2026-0712om/
養生(ようじょう)って何ですか?
https://shinshin-chouwa.com/blog2026-0719om/

