身体が温まると、ほっとするのはなぜ?

― 身体がゆるむと、気持ちもゆるむ。東洋医学の「心身一如」という考え方 ―

身体が温まると、ほっとすることはありませんか?

寒い日に温かいお風呂に入ったときや、冷えた手を温めたとき、思わずほっとした経験はありませんか?

身体が温まると、冷たさが和らぐだけでなく、肩の力が抜けたり、気持ちが落ち着いたりすることがあります。


反対に、忙しい日が続いていたり、緊張することが多かったりすると、気づかないうちに身体に力が入っていることもあります。

首や肩がこわばったり、呼吸が浅くなったりして、ゆっくり休んでいるつもりでも、なかなか気持ちが休まらないこともあるでしょう。

そんなとき、温かいものに触れて身体がゆるむと、ふっと息が抜けるように感じることがあります。


私自身、身体が温まり、身体の力がゆるむと、気持ちまでほっとする感覚を昔から感じていました。

この身体と心のつながりは、東洋医学の考え方にも通じています。

東洋医学の「心身一如」という考え方

東洋医学には「心身一如(しんしんいちにょ)」という考え方があります。

心と身体は切り離されたものではなく、互いに影響し合いながら、ひとつのものとして働いているという考え方です。

例えば、心配事があるときにお腹が痛くなったり、緊張すると肩に力が入ったりすることがあります。

反対に、身体の疲れがたまっていると、普段なら気にならないことにイライラしたり、気持ちに余裕がなくなったりすることもあります。


このように、心の状態が身体に影響することもあれば、身体の状態が気持ちに影響することもあります。

身体が温まって緊張がゆるむと、気持ちも少し落ち着く。

気持ちが落ち着くことで、身体の力も抜けやすくなる。


こうした経験は、心と身体がつながっていることを感じる身近な場面のひとつではないでしょうか。


もちろん、身体を温めれば、どのような心の不調も解消するというわけではありません。

それでも、身体が心地よいと感じる時間を持つことは、自分の状態に目を向けるきっかけになります。

日常生活で、心地よい温かさを取り入れる

身体が温まってほっとする感覚は、特別なことをしなくても、日常生活の中で感じられます。

忙しい毎日の中では、寒さを我慢したり、身体がこわばっていることに気づかないまま過ごしたりすることもあります。

少し立ち止まって、自分が心地よいと感じる温かさを取り入れてみてはいかがでしょうか。

温かい飲み物をゆっくり飲む

温かいお茶や白湯などを、少しずつ味わいながら飲んでみましょう。

飲み物の温かさを感じながら、ひと息つく時間をつくります。

忙しいときは、飲み物を飲むことさえ慌ただしくなりがちですが、ほんの数分でも手を止めて休むことで、自分の身体の感覚に意識を向けやすくなります。

湯船につかって身体を温める

湯船につかると、身体全体が温まり、筋肉の緊張がやわらぐことがあります。

熱いお湯に我慢して入る必要はありません。

熱すぎない、自分が心地よいと感じる温度で、無理のない時間を過ごしましょう。

入浴の前後には水分補給をし、体調がすぐれないときは無理をしないことも大切です。

首や肩を温める

首や肩にこわばりを感じるときは、温かいタオルなどを当ててみるのも方法のひとつです。

長時間同じ姿勢で過ごしている方や、パソコンやスマートフォンを使う時間が長い方は、知らないうちに首や肩に力が入っていることがあります。

温めながら肩をゆっくり動かしたり、息を吐いて力を抜いたりすると、身体の緊張に気づくきっかけにもなります。

目元を温めて、ひと息つく

目を使う時間が長い方は、目元を温めて休む時間をつくるのもよいでしょう。

ホットアイマスクなどで目元を温めると、温かさが心地よく感じられ、気持ちがゆるむことがあります。

目を閉じて、仕事や家事から少し離れる時間をつくってみてください。

ただし、目元に痛みや腫れなどがある場合は、自己判断で温めず、必要に応じて医療機関に相談しましょう。

寒さを感じる前に、衣服を調整する

身体が冷えてから温めるだけでなく、冷えを感じる前に羽織るものなどで調整することも大切です。

首・手首・足首などは、衣服の隙間から冷気が入りやすい部分です。

気温に合わせて服装を工夫し、無理なく過ごせる環境をつくりましょう。

どの方法も、必ず毎日行わなければならないものではありません。

自分が心地よいと感じる方法を、その日の体調や生活に合わせて取り入れてみてください。

「しんしん調和鍼灸院」という名前に込めた思い

当院の名前である「しんしん調和鍼灸院」は、「心身一如」という考え方をもとに決めました。

身体と心はつながっていて、身体が整うことで心も落ち着き、心が落ち着くことで身体にもよい変化が生まれることがある。

そんな心と身体の調和を大切にしたいという思いを込めています。


鍼灸院というと、肩こりや腰痛など、身体のつらい部分に鍼やお灸をする場所というイメージがあるかもしれません。

もちろん、痛みやこりなど、今気になっている症状に目を向けることは大切です。


ただ、当院では、気になる部分だけでなく、

その方が日々どのように過ごしているのか、

疲れがたまっていないか、

緊張が続いていないかといったことも含めて、

お身体全体の状態を考えていきます。


身体のつらさをきっかけに来院された方が、施術を受けて身体の力がゆるみ、帰る頃には気持ちも少し軽くなっている。

そんな時間を過ごしていただけたらと思っています。

温かさを感じながら、身体がゆるむ時間を

当院では、施術の時間を少しでもゆったりと過ごしていただけるよう、

首・肩・頭部マッサージのオプションとして、目元を温めるホットアイマスクを取り入れました。
(ホットアイマスクのみの追加も可能です)


目を使う時間が長い方や、

首や肩のこりが気になる方、

普段なかなか気持ちが休まらないと感じている方にも、

温かさを感じながら、ひと息つく時間を過ごしていただけたらと思っています。


目元の温かさと頭部のマッサージで、身体の力がふっと抜けるような感覚を味わっていただければ嬉しいです。


日常生活の中で温かい飲み物を飲んだり、お風呂に入ったりすることも、自分の身体をいたわる方法のひとつです。

それに加えて、施術を受ける時間を、ご自身の身体と向き合い、ゆっくり休む機会として活用していただければと思います。


温かさやマッサージの感じ方には個人差があります。

無理に力を抜こうとせず、安心して過ごせる時間になればと考えています。

お一人おひとりに合った身体の整え方を

身体の状態は、一人ひとり異なります。

同じように疲れを感じていても、睡眠や食事、仕事中の姿勢、日々の緊張など、その背景はさまざまです。


しんしん調和鍼灸院の経絡治療では、

望診・聞診・問診・切診の四診法を通してお話を伺い、

脈やお腹、経絡やツボの反応などを確認しながら、

そのときのお身体の状態を考えて施術します。


身体全体のバランスに目を向ける本治法と、

肩こりや痛みなど、今気になっている不調に対応する標治法を組み合わせ、

一人ひとりに合わせた施術を行っています。


また、施術を受けていただくだけでなく、日常生活でどのように過ごしたらよいかについても、お身体の状態に合わせてアドバイスしています。


「疲れがたまっているけれど、どう過ごしたらよいのかわからない」

「休んでいるつもりなのに、なかなか疲れが抜けない」
「自分の身体に合ったケアの方法を知りたい」

そんな方も、気軽にご相談ください。

無理に頑張って何かを変えようとするのではなく、今のお身体の状態を知り、できることから取り入れていく。

そのお手伝いができればと思っています。

最後に

身体が温まると、ほっとする。

私自身が昔から感じてきたこの感覚は、心と身体が互いに影響し合う「心身一如」という考え方が重なっています。


忙しい毎日の中では、身体の疲れや緊張に気づかないまま、頑張り続けてしまうこともあるかもしれません。

そんなときは、温かい飲み物を飲む、湯船につかる、目元を温めるなど、日常生活の中で心地よい温かさを取り入れてみてください。

自分の身体がどんなときに心地よいと感じるのかを知ることも、日々の過ごし方を見直す手がかりになります。


しんしん調和鍼灸院では、お一人おひとりのお身体の状態に合わせた経絡治療と、日常生活での過ごし方のアドバイスを行っています。

どう過ごしたらよいのか迷っている方や、ご自身に合った身体の整え方を知りたい方も、ぜひ一度、施術を受けにいらしてください。


心と身体の両方に目を向けながら、ご自身の身体と向き合う時間を一緒につくっていけたらと思っています。

無理に施術をおすすめすることはありませんので、身体の疲れや緊張が気になる方は、一度ご相談ください。

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