同じ生活をしていても、疲れやすい日とそうでない日があるのはなぜ?
― その日の体調は、目に見える活動量だけではわかりません ―

いつもと同じ一日なのに、疲れ方が違う
特別に忙しかったわけでもないのに、今日はなぜか疲れた。
反対に、仕事や家事で忙しく過ごしたのに、思ったほど疲れていない。
そんな経験はありませんか?
同じ時間に起きて、いつもと同じように仕事をして、食事や睡眠も普段と大きく変わらない。
それなのに、身体の軽さや疲れ方が違うことがあります。
疲れを感じると、「昨日、何か無理をしたかな」「年齢のせいかな」と考える方もいらっしゃると思います。
もちろん、睡眠不足や活動量の違いが影響することはあります。
ただ、疲れ方の違いは、目に見える活動量だけで説明できるとは限りません。
同じことをするにも、その日の身体にどれくらい余力があるかによって、負担の感じ方は変わります。
今回は、同じ生活をしていても疲れやすい日とそうでない日がある理由について考えてみます。
身体の負担は、行動の量だけでは決まらない
例えば、同じ時間だけ仕事をしたとしても、ある日はそれほど疲れず、別の日にはぐったりしてしまうことがあります。
その違いには、いくつかの要因が考えられます。
1.前日までの疲れが、どれくらい残っているか
朝起きたときに元気だと感じる日もあれば、すでに身体が重い日もあります。
前日に十分休めたか、
睡眠の質はどうだったか、
数日間の疲れが残っていないかなどによって、
活動を始めるときの状態は変わります。
本人は「いつもどおりに寝た」と思っていても、
途中で目が覚めていたり、
熟睡した感じがなかったりすることもあります。
一日だけを切り取ると同じ生活に見えても、そこに至るまでの身体の状態は同じとは限りません。
2.目に見えない負担が違う
身体を動かすことだけが、疲れにつながるわけではありません。
例えば、いつもと同じ時間だけ仕事をしていても、
難しい判断をすることが多かった日、
人に気を遣う場面が続いた日、
気がかりなことを抱えていた日などは、
普段より疲れを感じることがあります。
反対に、身体を動かす仕事でも、自分のペースで取り組めた日は、それほど負担に感じないこともあるでしょう。
こうした違いは、歩いた時間や仕事の量だけではわかりにくいものです。
一日の活動量が同じでも、頭や気持ちにかかる負担まで同じとは限りません。
3.食事や水分、身体を動かすタイミングが違う
食事の時間がいつもより遅くなったり、
水分をとる機会が少なかったり、
長時間同じ姿勢で過ごしたりすることも、
その日の体調に関係する場合があります。
一つひとつは小さな違いでも、いくつか重なると、だるさや疲れを感じやすくなることがあります。
ただし、疲れやすい日があるからといって、必ず食事や水分、運動に問題があるというわけではありません。
生活の中に何か変化がなかったかを振り返ることは、自分の身体を知る手がかりになります。
東洋医学では、日によって変わる身体の状態をどう考える?
東洋医学では、身体の状態はいつも一定ではなく、そのときどきで変化すると考えます。
同じ人であっても、前日と今日では、気血の状態や経絡の反応が異なることがあります。
例えば、身体を動かすための働きが十分でないと考えられる状態もあれば、気血の巡りが滞っていると捉えられる状態もあります。
また、冷えが気になる日もあれば、身体の緊張が強く出ている日もあります。
これらは東洋医学における身体の捉え方であり、現代医学でいう血液やエネルギーと、そのまま同じ意味ではありません。
大切なのは、疲れやすいという一つの感覚だけで、身体の状態を決めつけないことです。
同じ「疲れた」という言葉でも、
身体のどこに負担を感じるのか、
どのようなときに疲れるのか、
休むとどう変わるのかによって、考えられることは異なります。
経絡治療では、その日の身体の状態を確認します
しんしん調和鍼灸院で行っている経絡治療では、疲れやすいというお話だけで施術を決めることはありません。
まず、普段の生活や疲れを感じる場面などを伺い、望診・聞診・問診・切診の四診法を通して、お身体の状態を確認します。
脈やお腹、経絡やツボの反応なども含めて情報を集め、その日の身体の状態を総合的に考えます。
例えば、同じように疲れを訴えていても、
身体を支える働きが不足していると考えられる場合と、
緊張や巡りの滞りが目立つ場合とでは、施術の考え方が変わります。
経絡治療では、こうした違いを確認したうえで、本治法で全身のバランスを整え、標治法で気になる症状にも対応することを大切にしています。
疲れやすい日があるからといって、毎回同じ場所に鍼やお灸をするわけではありません。
その日の反応を確認しながら、今のお身体に必要な施術を考えていきます。
自分の疲れ方を知るために、できること
日によって疲れ方が違うときは、無理に原因を一つに決めなくても大丈夫です。
まずは、疲れを感じた日に、少しだけ自分の状態を振り返ってみましょう。
例えば、次のようなことです。
- 昨夜はぐっすり眠れたか
- 朝起きたときから疲れていたか
- いつもより気を遣うことや考えることが多くなかったか
- 食事や水分をとるタイミングが変わっていなかったか
- 身体を動かす時間や、同じ姿勢で過ごす時間が長くなっていなかったか
- 休憩をとったとき、身体の感じ方に変化があったか
すべてを記録する必要はありません。
疲れが強かった日と比較的元気だった日を思い出してみるだけでも、自分の傾向に気づくことがあります。
また、疲れているときには、いつもどおりに頑張ろうとせず、少し休む、早めに寝る、無理のない範囲で身体を動かすなど、その日の状態に合わせて過ごすことも大切です。
ただし、十分に休んでも疲れが続く場合や、疲れやすさが以前より明らかに強くなった場合は、単なる疲労と決めつけないようにしましょう。
必要に応じて医療機関に相談してください。
疲れやすい日があることを、我慢だけで済ませないために
同じ生活をしていても、毎日まったく同じ状態で過ごせるわけではありません。
その日の体調や、それまでに積み重なった負担によって、疲れ方が変わることはあります。
ただ、「今日は疲れやすい日だから」と片づけてしまい、つらさが続いていることを見過ごしてしまうのは避けたいところです。
自分で生活を振り返り、休息をとることも大切です。
それでも疲れが抜けにくいときや、身体の調子が安定しないと感じるときには、施術者と一緒にお身体の状態を確認してみる方法もあります。
しんしん調和鍼灸院では、経絡治療を専門に、一人ひとりのお身体と丁寧に向き合っています。
「いつもと同じ生活なのに疲れる」
「元気な日と疲れが強い日の差が大きい」
「自分の身体が今どのような状態なのか知りたい」
このように感じている方は、日々のセルフケアとあわせて、身体の状態を確認する機会をつくってみてはいかがでしょうか。
無理に施術をおすすめすることはありませんので、疲れやすさが気になる方は、お気軽にご相談ください。
▼お問合せはこちら
しんしん調和鍼灸院 お問合せ
▼ご予約はこちら
しんしん調和鍼灸院 ご予約
関連するブログ
疲れているだけでも、鍼灸を受けていいの?
記事を読む
季節の変わり目に「体調が安定しない」のはなぜ?
記事を読む

